細菌性膣炎の治療に使われているフラジール錠は市販されてるの?

細菌性膣炎の治療に使われているフラジール錠は市販されてるの?
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細菌性膣炎は膣内に常在している細菌叢のバランスが崩れ、悪玉菌が過剰増殖することによって引き起こされるものなので誰にでもなる可能性があります。

婦人科で細菌性膣炎と診断されると、異常増殖した細菌を殺すためにフラジール膣錠が処方されるのが一般的です。

フラジール膣錠は、最初トリコモナス症に用いられてきたこともあって、医師の説明が不足の場合は性感染症のために処方されたと悩む方もいると聞きます。

フラジール膣錠を1週間ほど使用すると症状が改善されるので、治ったと思って油断していると直ぐに再発してしまいます。

こんなときに何回も婦人科に行くのは、結構面倒で大変なのでできればフラジール膣錠をドラッグストアなどで購入できないのかなと思うものです。

今回は、フラジール膣錠とはどんなものなのか、市販されているのかなどをご紹介します。

婦人科で処方されるフラジール膣錠とはどんなもの

最近、灰白色のさらっしたおりものが増えて魚のような生臭い臭いがするので、婦人科に行って細菌を調べてもらったら大腸菌が多いって処方されたのはフラジール膣錠でした。

「えっ!フラジール膣錠って何の薬?」と思って、ネットで検索したら、”トリコモナス症の治療に使われる膣錠”とでてまたビックリ。

トリコモナス症といえば性感染症ともいえるもの、そんな経緯もないのに母親に何といったらいいの?

そんな、行き違いも生じるフラジール膣錠…

フラジール膣錠とは、どんなものなのでしょうか?

フラジール膣錠は、強い抗菌作用がありトリコモナス感染症などの感染症に使用するといった説明が多いのですが、トリコモナス症ばかりではなく、細菌性膣炎の治療にも使われます。

抗菌作用があるメトロニダゾールが成分で、”フラジール”は商品名です。

もともとは、トリコモナス症のトリコモナス原虫を駆除するために用いられましたが、その後の研究で他の細菌などにも効果があることが分かり、細菌性膣炎にも使用されます。

フラジールには膣錠と内服錠とがありますが、細菌性膣炎では普通はフラジール膣錠が使われます。

フラジール膣錠は以前は保険適用外だったのですが、2012年に細菌性膣炎にも効果が認められ保険適用薬になりました。

保険適用薬になる前は、クロラムフェニコール形の抗生物質が使われてきました。

商品名はクロマイ膣錠というので、耳にしたことがあるかもしれません。

クロマイ膣錠は抗生物質ですので、これを使うと膣内で過剰増殖した細菌を取り除くことができますが、同時に善玉菌として働いているデーデルライン桿菌も殺してしまいます。

ところが、フラジール膣錠は過剰増殖した細菌を殺しますが、デーデルライン桿菌は殺さないという優れた抗菌剤なのです。

以上の説明でお分かりいただけましたでしょうか。

フラジール膣錠を処方されたのは、トリコモナス症で出されたのではなくて、一般細菌による細菌性膣炎の治療のために出されたのです。

診断してくれた医師がきちんと説明してくれれば、誤解は起こらないのですが、説明不足ですともらった方も困りますよね。

もし、あなたが同じような場面にであったら、お医者さんに質問して聞いてみましょう。

フラジール膣錠に相当するものは市販されているの?

細菌性膣炎の再発の場合などは、婦人科に行く時間が中々取れないとか、婦人科にいくには抵抗感があると思うときがあるものです。

そんなときにフラジール膣錠に相当するものが、薬局やドラッグストアから購入できれば使ってみたくなるもの…

フラジール膣錠に相当するのものは市販されているのでしょうか?

答えは残念ながら、フラジール膣錠に相当するものは市販されていません。

クロマイ膣錠も同様に市販はされていません。

細菌性膣炎なのかなと思ったときは、何とか時間を作り一度は産婦人科で診てもらうことをおすすめします。

細菌性膣炎の再発を予防するには

細菌性膣炎が完治しなく再発を繰り替えすのは、膣内の細菌のバランスが元に戻っていないと考えられます。

このような理由から、膣錠を使う治療法を補う方法としてプロバイオティクス乳酸菌を積極的に用いる方法も試みられています。

膣内にはデーデルライン桿菌と呼ばれる乳酸菌がいて、それらの菌が乳酸を作りだしているため、膣内は酸性に保たれています。

デーデルライン桿菌を含むヨーグルトや乳酸菌サプリも手軽に入手できますので、積極的に摂取して膣の自浄作用を高めましょう。

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