膣内の中には腸内と同じように、善玉菌と悪玉菌の膣内細菌が棲んでいます。
腸内に比べると規模は小さいですが、ビフィズス菌や乳酸菌、大腸菌などもいるんです。
悪玉菌を意識し過ぎて洗い過ぎると、善玉菌まで洗い流してしまうことになります。
善玉菌の代表格はデーデルライン桿菌という乳酸菌集団で、これらの乳酸菌が乳酸を産生して膣内を酸性に保っています。
このため、かゆみや臭いなど細菌性膣炎など膣のトラブルのもととなる雑菌の繁殖を防いでいます。
でも、洗い過ぎたり、ストレスや食生活、生活習慣の影響などで免疫力が下がるとデーデルライン桿菌の活動力が弱まってきて雑菌の侵入や増殖する可能性がでてきます。
最近は女性用乳酸菌サプリといわれる膣内環境を回復、維持させるための乳酸菌サプリが登場しています。
国内初といわれる女性用乳酸菌サプリが、「ラクトフローラ」です。
今回は、「ラクトフローラ」の特徴や細菌性膣炎にも効果的なのかをご紹介します。
膣内環境を整える「ラクトフローラ」
ラクトフローラは、細菌性膣炎の症状改善や予防を目的に国内で開発された乳酸菌サプリです。
国内のフロンティア・メディカル(株)から発売されています。
アマゾンや楽天では扱っていないので、こちらの会社が運営している「ラクトショップ」にて通信販売でのみ購入することができます。
ラクトフローラには健康な女性から取り出された2種類の乳酸菌が含まれています。
具体的な菌種は公表されていなく、分かりません。
説明のホームページでは、
・ラクトフローラ菌1
・ラクトフローラ菌2
と表されています。
この2種類の乳酸菌を選んだ理由は、膣内上皮細胞への付着性や定着性に関する実験を行ったところ高い数値を示したことによるとのことです。
その他には、膣内の善玉菌の栄養となるラクチトール(低カロリーの糖の一種)が含まれていますので、善玉菌を元気にしていきます。
「ラクトフローラ」を摂ることによって、次のような効果が期待できます。
・乳酸菌が膣内面に付着することによって、悪玉菌が増殖する場所がなくなる。
・膣内を酸性にキープして、悪玉菌の増殖を防ぐ。
・体本来の自浄作用を回復させる。
<ラクトフローラの構成と使い方>
ラクトフローラは膣内に直接投与するカプセルと内服するカプセルの2種類あり、その両方を使って治していきます。
乳酸菌の種類は局所投与が2種類、服用のものが2種類で、合計4種類の乳酸菌を使います。
使い方は症状によって異なります。
例えば、おりものの臭い、量などが気になる方の使い方は、次のようになります。
・ラクトフローラ
1日1カプセル、6~10日間
・ラクトフローラ内服
1日1カプセル、1ヶ月
<価格>
・ラクトフローラ
10日分(10カプセル):4,860円(税込み)
・ラクトフローラ
30カプセル入り:4,860円(税込み)
女性用乳酸菌サプリについては、次の記事も参考になります。
「デーデルライン桿菌が入った「フェミプロバイオ」の効果は?」
「ラクトフローラ」は以下のメディアにも掲載され、人気上昇中のものです。
・雑誌「an an:カラダにいいもの大賞」のファイナリストに選定
(2016.9.21)
・雑誌「週間女性」2016年3月1日の特集に掲載