現在ロイテリ菌の話題がホットになっています!
オハヨー乳業では「ロイテリヨーグルト」を9月19日から関東エリアで先行発売。
10月13日は都内で「ロイテリヨーグルト」の新CM発表会も開催されています。
CMの出演はミュージシャン・女優・モデルのシシド・カフカさんで、ヨーグルト効果を熱くPRしています。
ロイテリ菌がどうしてホットな話題になっているのでしょうか?
今回は、ロイテリ菌はどんな乳酸菌なのか、免疫力の強化や細菌性膣炎にも効果的なのかをご紹介します。
ロイテリ菌とはどんな菌なの、その優れた効果とは!?
ロイテリ菌は1960年代にロイター博士によって、人の便や腸の中から発見されました。
その後いろいろな研究が進められていましたが、最初は誤ってファーメンタム菌に分類されていたといいます。
その後この乳酸菌は違う性質を持っていることが分かり、違う名前が付けられました。
その名前は発見者のロイター博士に因んで「Reuteri(ロイテリ)菌」と呼ばれるようになりました。
正式には、
ラクトバチルス属ロイテリ菌(Lactobacillus reuteri)
といいます。
ロイテリ菌は人の体の腸、口腔、膣内などに常在する菌で、人由来の乳酸菌です。
人由来の乳酸菌なので安全性が高く、乳幼児や高齢者、病気の人や妊娠中の女性にも安心して用いられます。
また、酸に強く胃や腸の中で働くことができるプロバイオティクス乳酸菌の一つです。
人の体の中に広範囲に棲むロイテリ菌ですが、人によっては失われている人も多いといわれています。
体内から失われる理由は、食品添加物、農薬などの化学物質、ストレスが原因ではないかとされています。
日本人は8人に1人が保持者といわれるほどに少なくなっているので、驚きです。
・ロイテリ菌の効果
ロイテリ菌は免疫力のバランスを整え、病気の予防や症状の軽減をもたらす優れた善玉菌といわれています
また、ロイテリ菌は「ロイテリン酸」を生み出し、細菌、ウィルス、カビ、原虫などに抗菌作用を示すのも優れた大きな特徴です。
<免疫系を強化する働き>
免疫細胞の7割は腸周辺にあり、ロイテリ菌投与後免疫細胞が活性化されることが確認されています。
スウェーデンの企業では80日間に渡るロイテリ菌の摂取で、社員の胃腸感染症や風邪による病欠が減ったという報告があります。
また、アトピー性皮膚炎の乳児に半年間ロイテリ菌を用いたところ、湿疹面積が6割近く減少、便秘改善の効果も証明されているといわれています。
<ピロリ菌の発育や動きを抑制>
ロイテリ菌は酸に強いので、胃の中でも胃酸に耐え定着するので、ピロリ菌を抑制する働きもあります。
ロイテリ菌感染者を対象に行った臨床試験で、ロイテリ菌投与によりピロリ菌が優位に減少した結果も報告されています。
<歯周病菌を抑え込む>
ロイテリ菌は口内環境も整える働きものです。
口腔内は善玉菌の他に虫歯や歯周病の原因となる悪玉菌も多くいるところです。
ところが、ロイテリ菌を口腔内に入れるとロイテリ菌がプラーク(歯垢)を減らし、歯肉の炎症や出血を軽減させたという結果も得られています。
(以上、家庭画報、9月号、有益な乳酸菌・ロイテリ菌で生涯の健康を)
<細菌性膣炎の症状改善>
ロイテリ菌は膣の自浄作用を担っているデーデルライン桿菌の一つです。
デーデルライン桿菌のラムノサス菌GR-1とロイテリ菌RC-14を口から摂取することによって、膣内に細菌の集落化ができることが研究により明らかになっています。
これにより、膣内の細菌叢を正常な状態に戻し抗菌効果を発揮するため、細菌性性膣炎の症状を改善するとされています。
(女性に対するL.ロイテリ菌RC-1の効果)
ロイテリ菌を含むヨーグルト
ロイテリ菌の入ったヨーグルトってあまり見かけませんよね。
でも遂に日本でも発売されるようになりました。
オハヨー乳業から発売になっている「ロイテリヨーグルト」です。
2017.9.19から発売された新商品で、関東エリア1都8県で先行販売されています。
ロイテリ菌の入ったヨーグルトについては、こちらの記事も参考になります。