アシドフィルス菌が入ったビオフェルミンは細菌性膣炎に有効なの?

アシドフィルス菌が入ったビオフェルミンは細菌性膣炎に有効なの?
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何年も治ったようになっては繰り返す膣炎に悩まされている方は、結構たくさんいます。

膣炎のうち半数は細菌性膣炎で、次に多いのがカンジダ膣炎といわれています。

細菌性膣炎になったことがある方や現在かかっている方は、膣内の細菌叢のバランスがくずれているため、他の膣炎にもなりやすく細菌性膣炎とカンジダ膣炎の両方で苦しんでいる方もいらっしゃいます。

症状がひどくなる度ごとに、婦人科に行ってもどこでも膣洗浄と膣錠の処方でいったん良くなるものの、結局は再発するというのが比較的共通なパターンです。

このような方は膣内の細菌叢のバランスを根本的に改善する必要があります。

根本的に改善するには膣内の自浄作用を担っている善玉菌を増やしていく必要があります。

この善玉菌はデーデルライン桿菌と呼ばれるラクトバチルス属の乳酸菌です。

デーデルライン桿菌の一つにアシドフィルス菌があるのですが、実はこのアシドフィルス菌が配合されている薬にビオフェルミンがあります。

今回は、ビオフェミンとはどんな薬か、細菌性膣炎に有効なのかをご紹介します。

ビオフェルミンとはどんな薬?

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ビオフェルミンの名が付く薬は何種類かありますが、ここで話題にしているのは、「新ビオフェルミンS錠」です。

新ビオフェルミンS錠は、ビオフェルミン製薬が製造、販売している製品のひとつです。

各種メディアのCMで一度はみたことがあるであろうというほどに知名度は高く長く、昔から愛されている胃腸薬です。

病院に行っても胃腸薬として処方されるし、ドラッグストアに行っても一般薬整腸剤として購入することができます。

ビオフェルミンが最初にできたのは、大正4年(1915年)といいますから歴史と実績のある胃腸薬です。

新ビオフェルミンS錠は乳酸菌を配合した錠剤で、整腸作用をもたらすことで下痢や便秘解消、お腹の張りを抑えてくれる効果が期待できます。

使用されている乳酸菌は、次の3つです。

・ビフィズス菌

・フェーカリス菌

・アシドフィルス菌

膣内を清潔にしているデーデルライン桿菌として知られている乳酸菌は、アシドフィスル菌、ラムノーサス菌、ロイテリ菌、プランタラム菌です。

なので、新ビオフェルミンS錠にはデーデルライン桿菌の一つのアシドフィルス菌が含まれているのです。

他にも錠剤として固めるために、次のような添加物が入っています。

トウモロコシデンプン、デキストリン、乳糖水和物、沈降炭酸カルシウム、アメ粉、白糖、タルク、ステアリン酸マグネシウム

もちろん、安全な成分ばかりです。

色、形状は、 白色〜わずかに淡黄かっ色の素錠で、1錠:0.22g / 直径:8.0mm / 厚さ:4.2mm となっています。

新ビオフェルミンを胃腸薬として使う場合は、内服薬として使いますが細菌性膣炎の場合は内服ではなくて、局部に直接入れて使う方法です。

実際、効果はあるのでしょうか。

ビオフェルミンは細菌性膣炎の症状緩和に使えるの?

この方法はおすすめする方法ではありませんが、ビオフェルミンを使ったらよくなったという方もいます。

・Fさん1年ほど慢性的に細菌性膣炎に悩まされました。

かゆみとかはなく、おりものと臭いが気になる感じでした。

過去に婦人科で膣錠をもらってはの再発の繰り返しでしたので、うちに常備しているビオフェルミンを膣錠かわりに使ってみました。

寝る前に1錠を膣の奥へ挿入。

私の場合は効きました。

一回では完治しませんでしたが、一回で劇的に改善しました。

症状が再発したかなと思ったらその度ごとにビオフェルミンを使っていたら、ほとんど治ってしまいました。

今は全然使っていません。

でも、個人差はあるかもしれません。

なお、ビオフェルミン挿入後は、おりものシートを使った方が良いです。

次の日死滅した細菌と思われるおりものが出てきますから。

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「えっ!ほんと?」というような効き方ですよね。

でも、なんにも効果がなかったという方もいます。

・Sさん12年悩み苦しみ、

ヨーグルト、ビオフェルミン、酢などをやりましたが治りませんよね。

…以下省略

婦人科には行きたくないので、なんとか自分で治せないものかという気持ちは分かりますが、最初から自己判断で乳酸菌などを使ったりせず、やっぱり一度は婦人科に行くことをおすすめします。

●細菌性膣炎が再発しないようにするための予防法

細菌性膣炎はちょっと油断すると、再発と治療の繰り返しになってしまいます。

再発しないようにするための予防法のポイントを挙げてみました。

・下着は蒸れないように風通しの良いものを着ける。

できれば、綿95%以上の下着を選ぶ。

・膣炎中は石けんでデリケートゾーンを洗わない。
シャワーをかけ手で優しく洗う。

・おりものシートなどは湿気がこもるのでこまめに取り替える。

・免疫力が低下するとなりやすので、十分な睡眠や規則正しい生活や食事をする。

・デーデルライン桿菌の入った乳酸菌サプリを摂る。

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