細菌性膣炎に繰り返してかかり、お悩みではありませんか。
おりものの独特な生臭い臭いを周りの人も感じていないかなど、自分も他人も気になりますよね。
婦人科に行って診てもらっても、
「大したことはない。気にすることはないです。」と言われるのは最悪です。
デリケートな部分なので、毎回婦人科には行きたくないものです。
行かなくてすむような市販薬や他の予防法はないものでしょうか?
細菌性膣炎に効く市販薬は今のところないようですが、症状改善にはアシドフィルス菌の入ったヨーグルトも効果的といわれています。
今回は、アシドフィルス菌が細菌性膣炎に効果的な理由、市販のアシドフィルス菌入りのヨーグルトにはどんなものがあるのかをご紹介します。
アシドフィルス菌は細菌性膣炎にどうして効果的なの?
膣内には乳酸菌であるデーデルライン桿菌が常在しており、健康なときはこの菌が優位な状況になっています。
デーデルライン桿菌はいいかえればラクトバチルス属の乳酸菌ですが、ドイツの医師、デーデルラインが発見したのでこの名前が付いています。
デーデル桿菌は1種類でなく複数の種類が常在し、乳酸を産生するので、膣内は常に酸性に保たれています。
このため大腸菌、ブドウ球菌などの細菌が棲みにくい環境になっています。
ところが、体調の悪化による免疫力の低下、生理前や妊娠初期のホルモンバランスの変化により、膣内細菌叢のバランスが崩れ、デーデルライン桿菌が減少する場合があります。
このような膣内環境になると、先ほどのブドウ球菌、大腸菌、連鎖球菌などが通常より多く繁殖し膣内に悪影響を及ぼすのが細菌性膣炎です。
いままでの説明で、膣内ではデーデルライン桿菌が重要な役割を果たしているのがお分かりかと思います。
デーデルライン桿菌は1種類だけでなく、次の4つの仲間がいることがいままでの研究で分かっています。
・アシドフィルス菌
・ラムノーサス菌
・ロイテリ菌
・プランタラム菌
以上、4種類ともラクトバチルス属の乳酸桿菌です。
ここでお分かりかと思いますが、アシドフィルス菌はデーデルライン桿菌の一つなのです。
つまりアシドフィスル菌は腸に棲んでいるだけではなく、膣内や口腔内にもいて良い働きをしてくれているのです。
アシドフィルス菌を増やしてやると腸内細菌の善玉菌を強くし、腸内環境を改善します。
腸内環境を改善すると免疫機能が向上するので、原因となっている細菌の増殖が抑制され、膣内のアシドフィルス菌が増えて細菌性膣炎の改善が期待できます。
アシドフィルス菌入りの市販のヨーグルトはこれ!
アシドフィルス菌入りのヨーグルトはあまり市販されていませんが、何種類かは簡単に入手できるものがありますので、ご紹介します。
・小岩井乳業:生乳(なまにゅう)ヨーグルト クリーミー 脂肪0
アシドフィルス菌が含まれているヨーグルトです。
ちなみに乳脂肪0ではない小岩井生乳100%ヨーグルトの方は アシドフィルス菌が入っていなく、ビフィズス菌が入っていますのでお間違えのないように。
こちらの製品はスーパーにも並んでいますので、入手性は抜群です。
・オハヨー乳業:オハヨー たっぷり生乳ヨーグルト 100g
オハヨー乳業が乳幼児の腸から見つけ出したアシドフィルス菌L-55株を使用したヨーグルトです。
スーパーでは場所によっておいていないところもあります。
・セブンプレミアム:
生きて腸まで届く乳酸菌入り キウイ のむヨーグルト など
(セブン&アイとオハヨー乳業の共同開発商品)
ガラクトオリゴ糖やビタミンCも入っています。
セイレブンに行くと手に入ります。
・トップバリュ:
脂肪をひかえた プロバイオティクス プレーンヨーグルト
アシドフィルス菌、ビフィズス菌、カゼイ菌が入ったヨーグルトです。
トップバリュ製品を扱うスーパーなどで入手できます。